アルジェのきりやさん

登場シーンさぁ、ヒスミニ(知った風に略す)のキャラ(どうやらMINIちゃんというらしい)みたいだなーと実は毎回思っていたのは内緒。
からんちゃんに抱きついた後、お尻げしっと蹴飛ばすとこが好きでした。くっくっくっ≧m≦

きりやさんのジュリアンにあったのはさ、「野望」じゃなくて「覚悟」もしくは「決意」だったんじゃないかな。と今ふと思いました。
ボランジュ総督に出会って、ジュリアンの前には一気に道がひらけちゃう。
後は乗るか反るかなだけ。そこに「野望」っている？
必要なのは現況と決別する覚悟とか決意だけ。
このお話をいまいちドラマティックじゃなくしてるのはそこだろう。
ってそれっていきなり出だしでストーリー破綻してんじゃないか！って感じですけど。
きりやさんの持ち味ゆえに野望っていうかそれって決心なだけ？みたいなことになっちゃったのか、脚本自体がそういう要素を孕んでるのかわかりませんけど。
野望野望言われても野望ねぇ…？といまいちピンとこなかった理由がわかった気がする〜。(あくまで私にとって、ってことですけど)
あー！すっきり♪

そしてまた。ジュリアンは受け身なんだよね。

ボランジュ総督にいい目をしている、とか言われて「やめてくれっ」と謙遜（違）。
野望に燃える男なら、そうだろ俺は使えるぜ☆、ぐらい言えよー。まさおジャックなら言うね。
「俺になにをさせようっていうんだ」とかどんだけ慎重派？！
いきなり住む世界の違う人間に自分のことをあーだこーだ評されて不快になってる場面だということはわかるけど、嫌がってるだけじゃ野望なんて見えてこーん。そうか、ホンがだめだったんだ。。。プロットとちぐはぐなキャラクタ設定にしやがって！（初見感想でホンもいいのかもね、と書いたことは棚にあげる）
ジュリアンとジャックが逆だよねぇ。
ジュリアンは自分からは動かない。ボランジュに、這い上がれ、と言われて、あそうか、と思い、エリザベートにこんな運転手いやよ、と言われて、んじゃなってやる、と思うんでしょ。
ジャックは、ジュリアンに総督の財布をするようけしかけ、...アルジェではそれだけか。次マルトの店まで出てこないのね＾＾；、なんかしらミシュリューの裏の仕事をゲッツ、まさかの当事者を仲間に加えようとする頭悪さ（ジュリアンの優位に立ちたい一心なんだろうけど）ながら、アグレッシブだよね。常に何かやらずにいられない感じ。それで自爆してるけど。
なので、なぜだどこが違う！って銀橋で歌っても、そりゃあんたバカだもん、という説得力はあるけど、こんな話に心は動かされん。ジャックもジュリアンと同じくらい「出来る」キャラだったら、片方は上手くいき、片方はダメ、っていうとこに人智のままならなさとかが滲んでせつないのになぁと思ったり。
宝塚の作品って、どうにもこうすんなり入ってこない作品が多いよねぇ。うーん、、、なんか変な感じがする、っていつももやもやする。教養がないので、どこを押してどこを引いたら自分的にすっきりするのかわからないまま流してしまうことが多いけど。まともに考えるとしんどいからさー。思考って結構パワーがいる。まぁでもアルジェは自分なりにそっか、っていう結論に辿りつけたからよかった♪